先日「三国志」を題材にした「レッドクリフ」という映画

を観に行ってきました。平日だったのですが、題材がご年配のかたも思い入れがある三国志ということで、お客さんの入りは上々

自由席の為、真ん中の方で空いている席が前の方しかなく、目の疲れ覚悟で前方の真ん中に着席。いよいよ上映なれば、赤壁の戦いのお話の為いきなり流血

しかもドでかい画面の戦闘シーン

お話に入り込むまでは少々圧倒されるばかりでした

お話自体はなかなかよかったので、三国志入門編ということで、よろしかったらご覧下さい。ちなみに二部構成なので、来年続編やります。
ところで冒頭のシーン私が過剰に反応したのは訳がありまして、先月のとあるある日の事。
いつもの如く海大好き店長が「明日海行こうかなぁ」と計画しているのを察知した私は、最近購入したばかりのイカ釣り道具を試したく、強引に同行を説得

釣竿片手に待ち合わせに登場。
強引さに対する反省と日ごろの感謝をこめて行きしの運転

を願い出て、いそいそと伊勢に急行

あまりに早くついたのでひと寝入り

。しかし私一度寝ると中々目を覚まさない性質なので、朝を迎えても一向におきず、波乗り支度を整える店長にさっさと手を振り、続いて心地よい眠りを再起動していたところ。
記憶の遠いところでざわめきが…。
「大丈夫ですか

荷物持ちましょうか?救急車呼びますか?」
だんだん騒がしくなってきて、夢の中での出来事の様ではなく、どうやら実際自分の

の周りが騒がしい事に気がつき、眠たい目を擦りながらカーテンを開けてみると…。
「奥田さんゴメ〜ン

」
なな、なんと血みどろの店長が…

「頭に板がぶつかってーん

」
まあ、頭の傷は傷以上に出血するということは看護師の友人から聞いていたので、慌てずにどれどれ?とぶつけたところを確認すると…



「きぇ〜〜〜〜〜〜


」
頭皮が完全にめくれ上がっているでは有りませんか

皮膚はめくれて襞になり、なんだかズルンとしたところからはドクドク血が溢れており、「何でこんなにこいつは普通なんだぁー

」と思っていたら、本人は痛みはぶつけたときの痛みで、傷の方は血が目に入り前がよく見えない様子。
すぐに駐車場の管理室に走り、
「おばちゃ〜ん、このへんに救急病院ない?」
と駆け込むと、その切羽詰った空気に飲まれ、けが人を見る前からおばちゃんまで動揺

やっとの事でさがした個人医院に電話してみるもさすが田舎。もっさりした対応で、「ちょっとお待ち下さい」から一分ほどたっても応答なし

その間にもタオルがボトボトになるほどの出血

しびれを切らして
オクダ「おばちゃん、車で間に合わへん

救急車呼ぼう

119やんな

」
オバチャン「えぇ〜、どやったやろ

」(おばちゃん完全にパニック)
オクダ「とりあえず、ここの住所教えて

」
オバチャン「住所何やったやろぅ???」
オクダ「…」
おばちゃんには引き続いて現在地の判るものを捜索してもらい、とりあえず119に通報。
「救急ですか?消防ですか?」
「救急車お願いします」
「病気ですか?怪我ですか?」
「怪我で、サーフィン中に板が頭に衝突、左側頭部付近から額生え際にかけて頭皮がめくれ上がって、出血多量です。」
おぉ

おばちゃんが頼れないせいか、以外に冷静になってるぞ私。そのまま頑張れ私

その後、病歴等質問を受け、住所もおばちゃんの懸命な捜索により無事判明。すべて伝え終わると、
「では、10分少々で向かいます。サイレンが聞こえたら入り口で手を振って合図してください。」
んん?どこかで似たようなフレーズを聞いたような…?
あ、ピザ屋のデリバリー。では遅れたらサービスがあるのか?
っていうか、怪我人が冷めないうちに来い。
そうこうしてるうちに遠くからサイレンの音が

「おーい」と

を振ろうと駐車場の入り口に出てみたものの、当方チビッコ

まわりは垣根に囲まれており、防風林もあり、とてもじゃないが、救急車からは私を確認できず、二筋ほど向こうの通りを近づいたり離れたり…。
半泣きになりそうになりながらこちらからビーサンで駆け出し救急車を探しに出たところでやっとご対面。無事応急処置に。
受け入れ病院もすぐ見つかり、即ストレッチャーに乗せられそのまま救急車へ。
初めての救急車

不謹慎なのだが、もうすぐ病院なので少々安心したのか、なんだか楽しい

救急隊員の方に「よかったらどうぞ」とアルコール綿を出されたので?と見ると私まで返り血(?)で血みどろに・・・。
さて、現場からさほど遠くないのに時間が掛かるのはザ・渋滞

皆さん救急車両に道を譲りますか?私は絶対譲るのですが、最近譲らない

多いですよね

それどころか、譲ったところをラッキーとでも思っているのか、そ知らぬ顔で追い越していく奴

運転席から引きずり出してそれこそどついてやろうかと思います。皆さん思いやり大切に。
やっと到着ERの先生が玄関でお出迎え。すぐに手術へ。私は受付等を済ませ待つ事約3時間。ようやくご対面したその姿は「フランケン坂田」というあだ名がぴったりの出来上がり(笑)
ご本人曰く麻酔が効かず、手術は難航、終始先生が、「局麻

(局部麻酔)」と叫びながら、噴出す血を浴びつつ悪戦苦闘していただいたようで、大きな血管が2〜3本切れていたのと、頭蓋骨からベロンとはがれた頭皮を縫合したそうです。
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ん?まてよ、ということは、私が見たズルンとしたのは ず、頭蓋骨

ひぇ〜

しかし、後日京都に帰ってから大きい病院へ紹介状を持っていったところ、「おお、すごいね、こら綺麗だ。みんなぁ、見てご覧。」と引き継いだ先生が見世物にするほど、見事なお裁縫だったそうです。無事、只今は抜糸もすんで、怪我で短くなってしまった毛を育成中です。
byオクダアヅミ